株式会社スワラクノス様

創業以来６６有余年にわたり切削加工を通して諏訪地域のものづくりを支えてきた株式会社スワラクノス様は、大量生産への挑戦、超精密化への挑戦を重ね、新しい技術と商品を創造し、提案する企業を目指してきました。より高い目標に挑戦するためには、リアルタイムで稼働率・生産状況を把握する必要があり、「AxisIoT」を導入しました。担当者に導入の経緯や導入後の効果についてお話をお聞きしました。

 

「AxisIoT」導入までの経緯を教えて下さい

設備の台数が多いことや、工場の建屋が分かれているため現場から離れていることが多く、設備の稼働状況が適宜判断できず、チョコ停があってもしばらく気付かないことが課題でした。また、生産状況についても翌日にならないと集計できないことから、計画に対しての実績の差異についても把握するまでに時間がかかっていました。設備の稼働状態をリアルタイムで把握することができれば、停止時に速やかに対応することで稼働率を上げることが可能となり、計画に近い生産を行うことができます。どこにいても設備の稼働状況を把握することができ、さらには生産実績も随時確認することが可能なIoTシステムを検討していたところ、長野県工業技術総合センター様が運営する「生産現場IoT技術研究会」に入会していた経緯もあり、手軽に導入でき、要件を満たす『AxisIoT』に出会いました。

 

製品選定の際、重視したことは何ですか？

製品の完成度と対応の早さです。自分でもプログラム開発はできますが、一から開発するとどうしてもバグ対応等で時間がかかってしまうため、完成度の高い既製品を検討していました。また、こちらの要望に対してもスピーディーに対応してくれるベンダーが希望でした。『AxisIoT』は設備を変更することなく稼働状況の見える化を実現できるため、導入コストだけでなく、短期間で導入が可能な点も評価しました。地元ベンダーでもあるため、対応が早い点もポイントとなりました。

 

導入による効果はありましたか？

今回、『AxisIoT』の標準機能に加えて、生産情報の可視化機能も導入しました。管理部門としては、設備の稼働状況や生産情報がどこからでも確認できるようになり、常に工場の状態を把握できるようになりました。異常があれば指示を出したり、計画を変えたりということが可能になったため、計画と実績の差異が少なくなりました。製造現場としては、チョコ停が発生した際に監視表示灯からブザー音、および点灯による通知がされますし、担当者のスマートフォンにも通知が来ますのですぐ気付くことができ、稼働率を高めることができました。数値としては約２％向上することができ、生産量でいうと月間約15,000個多く生産できるようになったため、費用対効果は非常に大きいです。また、設備は停止している間も電力を消費するため、停止時間を短縮することで電力消費量の削減にもつながりました。

その他、設備毎の稼働状況のデータを集計することで、今まで見えていなかったものが見えてくるようになり、新たなものづくりのやり方を検討する良い機会になりました。設備単位の稼働データが、工程毎に効率的な設備の組合せやサイクルを検討する材料となったことは想定以上の効果でした。

 

 

今後の課題・抱負をお聞かせください

停止状況の見える化が実現できたため、次は停止前に予知できる仕組みに取り組みたいと考えています。製品の不良を発生させる設備の不具合を事前に察知できれば、さらに生産効率が高まると思います。
また、バーチャルファクトリーも実現したいと考えています。社内にいなくても工場全体の様子が分かり、様々な判断が短時間で行えるようになります。情報を公開することでお客様にも喜んでいただける仕組みを考えたいと思っています。

 

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TEL：0263-40-1122（代表）
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私たちが導入しました

事例名	AxisIoT導入事例
会社名	株式会社スワラクノス様
ソリューション	IoTクラウドサービス「AxisIoT -アクシス アイオーティー-」
事例概要	設備の稼働状況および生産状況を見える化し、稼働率の向上と計画差異の改善を実現。 更なる効率化に向けて全設備への展開を計画中。