又、動画収録オプション「DVCap2」と波形データ収録プログラム「VitalRecorder2」を利用することにより、オンラインで筋電図のアナログ信号と共に動画像を同期収録することが可能になります。
筋電図の波形だけでは把握しきれない実験時の様子をビデオ画像で補うことにより、今まで不明確であった行動・動作と筋電図の関係を把握することが可能になります。
開発協力: 静岡県静岡工業技術センター
EMG研究用プログラム「BIMUTASR-Video」には、筋電図などの生体信号を収録するプログラムなどは含まれておりません。
データの種類(アナログ信号またはデジタルデータ)により、以下製品が別途必要になります。
<アナログデータを入力する場合>
( 筋電図データをアナログ信号にてパソコンに収録する場合
<デジタルデータ を入力する場合>
( VitalTracerで対応している筋電図のデジタルデータを読み込む場合)
1.アナログデータ入力の場合
(筋電図データをアナログ信号にてパソコンに収録する場合)
別途、動画収録オプション「DVCap2」と波形データ収録プログラム「VitalRecorder2」が必要になります。
「DVCap2」「VitalRecorder2」を使用することにより、筋電図のアナログ信号と共に動画像を同期収録することが可能になります。
<筋電図収録機能>
- 最大32チャネルのアナログ信号をモニタしながらファイリングが行えます。
- 収録中に10種類のイベント(マーキング)を入力することができます。
<動画像収録機能>
- 動画像と波形データを同期収録します。
- 専用のカメラをUSB経由でパソコンに接続することにより、
ビデオ映像をモニタリングしながらファイリングできます。
- 動画像データは、圧縮したAVI形式で保存されます。
動画と波形データの同期収録 |
 |
<収録時間>
収録時間は、最大約30分です(それ以上収録された場合の動作保証は致しかねます)。収録媒体の空き容量などにより、収録できる最大時間も変わっています。
〇収録データサイズの目安
収録データは、筋電図データと動画像データの2種類です。
各データのサイズ(目安)は、次の通りです。
例) 1000Hz、8chで1分間収録した場合の全データ容量は、約85MByteです。
筋電図データ:55MByte
ファイル容量(Byte) = (サンプリング周波数(Hz) × 入力チャネル数 × 2(Byte)
× データ長
(msec)) + (100(Byte) × 入力チャネル数)
動画像データ:約30MByte(1分間あたり約30MByteです)
*動画像データは、圧縮しているため収録中の画像状況により、ファイルサイズは異なります。
(BIMUTAS-Videoで対応している筋電図のデジタルデータを読み込む場合)
BIMUTAS-Videoは現在、11種類のデジタルデータを読み込むことができます。
<BIMUTAS-Video対応デジタルデータの種類>
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製造又は販売会社名 |
データフォーマット名(対応機種) |
制限事項 |
1. |
日本光電社 |
- 脳波計Neurofaxデータフォーマット EEG - 1100 / 1200
- 脳波計 EEG - 1000シリーズ( 1100, 1500, 1700 )
- 脳波計 EEG - 9100
- 脳波データワークステーション DAE - 1100
- 脳波形 EEG-1200シリーズ( 1214, 1218, 1224 )
- ワイヤレス入力ユニット WEE-1000
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Windows 2000、XP、7に対応 |
2. |
日本光電社 |
PEG 1000 , 2000 データフォーマット
WEB 1000, 5000, 5500, 7000, 9500データフォーマット |
体温は波形表示不可 |
3. |
ティアック電子計測社 |
日本睡眠学会 PSG 共通フォーマット
(AP 1000シリーズ) |
日本睡眠学会PSG共通フォーマットはVer.1.00とVer.1.10に対応 |
4. |
ティアック電子計測社 |
TAFFmat形式フォーマット
(DRシリーズ、LX-10レコーダ) |
− |
5. |
Nicolet Biomedical社 |
BNI EEG Data File Formats
(Aliance Works、Bravo) |
BNI EEG Data File Formats(Revision 1.4)に対応 |
6. |
− |
European Data Format |
整数データのみ対応(実数データは不可)
EDF+は不可 |
7. |
DSI社
(プライムテック社販売) |
Dataquest A.R.T.(DSIテレメトリーシステム) |
Dataquest A.R.T.2.x , 3.x , 4.0 に対応しております。(収録中にサンプリング周波数を変更した場合は不可)
但し、A.R.T.4.0 を読み込む際には、DSI社より提供のドングルを装着する必要があります。 |
8 |
- |
C3D File Format
(MotionAnalysis , VICONなど) |
アナログデータ、フォースプレート座標のみ表示可能(1ch以上収録していること)
アナログデータ以外(三次元座標等データ)は弊社KineAnalyzerで読み込み可
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9. |
− |
NEC Synafit Formats
(EE2500、EE5500、EE5800) |
モンタージュモードのみ対応 |
10. |
BIOPAC社(モンテシステム社販売) |
BIOPAC Data Format |
AcqKnowledge Ver.3.5.x, 3.7.x, 3.8.1, 3.8.2, 3.9.2, BSL/Pro 3.6.x, に対応(サンプリング周波数が小数点以下のあるデータ(単位Hz)のデータ、横軸の単位がFrequency
またはArbitraryのデータは不可) |
11. |
− |
各種テキストファイル |
− |
※上記のデジタルデータ以外は随時対応していく予定です。
<取扱い制限>
EMG研究用プログラム「BIMUTASR-Video」で読み込めるデータは、最大約30分です(それ以上のデータを読み込まれた際の動作保証はいたしかねます)。
<収録データサイズの目安>
EMG研究用プログラム「BIMUTASR-Video」では、 Windows Movie Maker から出力された動画像データを圧縮しております。圧縮後のファイルサイズは、目安として1分間あたり約30MByteです。
※動画像データは、圧縮しているため収録中の画像状況により、ファイルサイズは異なります。
「BIMUTASR-Video」の特徴は、筋電図などの生体信号とデジタルビデオカメラからの動画像を、
オフラインで同期させ、表示・解析することができるプログラムです。以下に解析プログラムの機能を挙げます。
<主な解析機能>
-
簡易データベース
わずらわしいファイル管理は不要、そのうえ複数の画像ファイルを一元管理できます。
目的のデータを簡単に検索することができます。
-
ビデオ画像の同期再生
筋電図の波形だけでは把握しきれない実験時の様子をビデオ画像で補うことにより、今まで不明確であった行動・動作と筋電図の関係を把握することが可能になります。
ビデオ画像や波形の表示位置は、以下のように変更することができます。
例1 |
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例2 |
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-
データ比較
最大4つまでのデータを開くことができます。また、グラフ重ね書きや複数データ同時再生などにより、被験者毎のデータ比較が行えます。
-
プレゼン用動画出力
解析中の画面イメージ(筋電図と同期したビデオ画像の再生中の様子など)をそのまま動画として出力することが可能です。この機能により、効果的なプレゼンテーションが可能になります。
-
レポート出力
レポート出力の機能を備えています。
ビデオ画像の静止画などもレポートに組み込むことが可能です。
レポートのレイアウトは自由に変更することができます。
-
テキスト出力
解析結果などは、テキストファイルとして出力できます。
-
Excel出力
解析結果などは、簡単にExcelへ出力することができます。
また、予めExcelスプレッドシートを用意することで、自動的にグラフを作成することができます。
-
データ加工
デジタルフィルタ(ローカット、ハイカット、バンドカット)
-
筋電図解析機能
全波整流、包絡線、RMS、積分(ノーマル、レベルリセット、イベントリセット)、2次元プロット(本製品では、リサージュと呼んでいます)、正規化(腕の曲げ伸ばし、歩行などの「繰り返し動作」を正規化をすることで、周期の異なるデータの比較が行えます)、など
包絡線
積分(レベルリセット)
-
正規化(normalization<ノーマライゼーション>)
正規化(normalization)とは、歩行周期のように一歩一歩のサイクルが異なるようなデータを同一のスケール上で比較する場合、又複数データの筋電位を比較する場合などに使用する方法で、時間軸や振幅値を100%に正規化することで、比較可能にする方法です。BIMUTASR-Videoには、この正規化の処理が含まれておりますので、特に『繰り返し動作』を行うような実験・研究に適しています。
例えば、以下のような歩行時の筋電図の場合、一歩一歩のサイクルが異なります。 |
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左図のようにBIMUTASR-Videoでは、一歩一歩の周期毎にイベント(マーキング)を追加することができます。 |
一歩毎のサイクルが微妙にずれています。 |
正規化により、同一スケール(0〜100%) となります。 |
これらの一歩一歩のデータを正規化することで、同一スケール上での解析・比較が可能になります。 |
※ さらなる解析は、弊社多用途生体情報解析プログラム「BIMUTASRU」にて行うことができます。
BIMUTASUへ
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お問合せ先 |
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キッセイコムテック株式会社 公共・医療ソリューション事業部
tel:0263-48-5551
E-mail:
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