CCDカメラを用いた動物向け三次元動作解析システム
特徴
KinemaTracer for Animalは、ビデオ式の三次元動作解析システムです。複数のCCDカメラで映像を撮影し、そこに映ったカラーマーカを検出することで動物の動作を三次元化します。
解析画面例
2つのデータの比較表示
犬の歩行分析
シンプルな機器構成
1台のPCに4台(または2台)のカメラを接続するだけのシンプルなシステム構成。動物向けのトレッドミルと組み合わせることで、容易に小動物の歩行解析が実現できます。
カメラの映像はパソコンで一括して収録します。ユーザがカメラ間の同期について心配する必要はありません。
実際の収録環境(カメラと動物用トレッドミル)
いろいろな動物の歩行解析に対応
マーカーの色や大きさ、コントロールオブジェクト等を工夫することで、いろいろな動物の歩行解析に対応可能です。 以下、実例です。
ネコ | マウス |
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ラット | イヌ |
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遡り録画で取り逃しを防止
通常は収録の開始ボタンと停止ボタンを押した間の動画が保存されますが、思い通りに歩いてくれない動物の歩行を的確にとらえるために、停止ボタンを押したタイミングから一定時間遡った動画を保存できる「遡り録画」機能をご用意。「うまく歩いたな」と思ったら停止ボタンを押すだけ!
豊富な解析機能
標準で以下の解析機能が用意されています。
時系列グラフ | 正規化グラフ |
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![]() 関節角度やマーカ間距離などの経時変化をグラフ化して表示します。 Ex. 左右 [股・膝・足] 関節角度と爪先高さ(Z値) |
![]() 接地・離地のタイミングで時系列グラフから波形を切り出し、横軸(時間軸)を正規化して加算平均します。これにより、複数の歩行周期から代表的なパターン・ばらつきを求める事ができます。 |
リサジューグラフ | 歩行分析 |
![]() 縦軸と横軸の両方に任意のデータ項目を設定し表示することができます。この機能を利用して、前額面や矢状面での軌跡表示、左右の関節角度の入れ替りの対称性などを見ることが可能です。 |
![]() 接地・離地のタイミングから遊脚期・立脚期、ステップ長・ストライド長などの歩行パラメータを算出します。左右のバランスも一目で見比べることができます。 |
サーキュラーフェーズプロット | 複数データ比較機能 |
![]() 円周は1歩行周期を表しており、例えば左足接地~左足接地までの区間のどのタイミングで右足が接地していたのか、またそのバラつき度合いがどの程度か等を観察するのに参考になるプロットです。 |
![]() 個体間あるいは同一個体内の差を見比べるために、最大4つまでデータを同時に開いて比較することができます。 |
その他
- 画面設定のテンプレート登録
- 踵接地・爪先離地などの歩行時点の自動検出
- グラフ波形からの数値計算(平均、標準偏差、最大/最小、積分、RMSなど)
- グラフのビットマップ出力、グラフに表示されたデータの数値出力(CSV)
- 画面の動画出力
カスタマイズ対応
ご要望に応じてカスタマイズも可能です。是非ご用命ください。
例:「足の裏解析」
お問い合わせ
キッセイコムテック株式会社
公共・医療ソリューション事業部
TEL: 0263-48-5551
製品名 | KinemaTracer for Animal |
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分類 | 動物用CCDカメラタイプ |
製品概要 | トレッドミルの活用でシンプルな動作解析システムを実現し、動物の歩行動作の客観的な把握を可能としました。 |
資料 |
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